どうでもいいことかもしれませんが、ピアノのドの位置を覚えるときにシールを貼るのはやめましょう。
脳は情報量が多い方が記憶しやすいということもありますが、
記憶の忘却について研究しているオリバー・ハルト氏(マギル大学)によると、もしも人間が全ての事柄を覚えていたら、記憶は膨大な情報量となってしまい、脳は非効率になってしまうとのこと。
また、私たちが1日の終わりに「その日あったとても平凡な出来事」を記憶しているのに、数日後や数週間後にはそれらの出来事を忘れてしまうのは、経験してすぐの状態では脳が「その記憶が重要か重要ではないか」の区別を付けられないからだとのこと。「忘れることは、重要なものかそうでないかを判断する、脳のフィルターとしての役割を果たします」だそうです。
これを裏付ける(?)私の友人の『本番でドが無くなった事件』があります。
私の友人は幼少期の頃に、ピアノの先生に『ドはこのYAMAHAのAところだよ。』と教えられ育ったそうです。
そうやって覚え、いざ発表会なったとき、本番のピアノは『スタインウェイ』でした。
ドが無くなってしまったのです。
友人が覚えたのはドの位置<YAMAHAのAでした。
ドの位置を脳は関連される情報として残してしまうことになったのです。
シールを止めたほうがいいのも納得いただけたでしょうか。
幼児でも、当教室で正しくレッスンを受けていただければドの位置を覚えることはそれほど難しいことではありません。
ドはココ!と覚えましょう。